ピラティスの服装は、体にほどよく沿って、よく伸びる服なら手持ちのもので大丈夫です。Tシャツやタンクトップに、レギンスや細身のジョガーパンツを合わせ、下着はワイヤーのないスポーツブラにすれば、初めてのレッスンでも困ることはまずありません。専用のウェアをそろえるのは、続けると決めてからでも遅くありません。体験のときはウェアを貸してくれるスタジオも多いので、何も買わずに始めることもできます。
気をつけたいのは、ゆるすぎる服・透ける服・金具やフードのある服です。この記事では、服装を選ぶポイントとアイテム別の選び方、避けたい服、体型が気になるときの工夫に加えて、マットとマシンで変わるところ、男性の服装、スタジオごとのウェアのレンタルと持ち物の違いまでまとめました。
ピラティスの服装は手持ちの動きやすい服でOK

ピラティスはジャンプや走る動きがなく、マットやマシンの上で寝たり、四つばいになったりしながらゆっくり体を動かす運動です。そのため「伸びること」と「めくれないこと」さえ満たせば、ジャージや部屋着でも参加できます。
体に沿う服がすすめられるのは、見た目のためではありません。インストラクターはレッスン中に、骨盤の傾きや背骨の並び、膝の向きを見てフォームを直します。服がだぼっとしていると体の線が見えず、細かい修正を受けにくくなるのです。ぴったりしすぎて恥ずかしいなら、上に1枚重ねて調整すれば問題ありません。
ピラティスの服装を選ぶ5つのポイント
1)体にほどよくフィットする
目安は、腕を上げても、前屈してもお腹や背中が見えないくらいのフィット感です。体の線がわかる程度に沿っていれば、きつく締めつける必要はありません。
2)よく伸びる素材
脚を大きく開いたり、膝を胸に引き寄せたりする動きが多いので、ストレッチの効いた素材を選びましょう。ジーンズや綿のチノパンのように伸びない生地は動きのじゃまになるので、避けたほうが無難です。
3)汗を吸って乾きやすい
ゆっくりした動きでも、50〜60分のレッスンでは意外と汗をかくものです。ポリエステルなどの吸汗速乾の素材なら、汗で冷えたり肌に張りついたりしにくくなります。
4)透けない
前屈やお尻を持ち上げる動きでは、生地が伸びて薄くなります。明るい色の薄い生地は、伸びたときに下着が透けやすいので、濃い色か、厚手・裏地付きのものが安心です。
5)金具・フード・飾りがない
あお向けや横向きになる動きが多いので、背中のファスナーやボタン、フード、大きなリボンは体に当たって痛く、マットやマシンを傷つけることもあります。できるだけ飾りのない服を選びましょう。
アイテム別 ピラティスの服装の選び方
トップス
Tシャツ・タンクトップ・カップ付きのキャミソールなどが定番です。裾が長すぎず、逆さまになってもめくれにくいものを選びます。ゆったりしたTシャツなら、裾をボトムスに入れるか、ブラトップを中に着ると安心です。肩まわりが動かしやすい形だと、腕を回す動きも楽になります。
ボトムス
いちばん使いやすいのは足首まであるレギンスです。脚の向きや膝の位置が見えやすく、裾がずり上がりません。レギンス1枚が気になるときは、上からショートパンツを重ねるか、裾をしぼった細身のジョガーパンツにしましょう。選び方はスポーツタイツのおすすめも参考になります。
ブラ・インナー
下着は、ワイヤーや金具のないスポーツブラかブラトップが向いています。うつぶせや背中を床につける動きで、ワイヤーやホックが当たると痛いためです。ショーツは、レギンスに線が出にくいシームレスのものを選ぶと気になりません。
靴下(裸足か滑り止め付きか)
マットのピラティスは裸足で行うことが多い一方、マシンのスタジオでは滑り止め付きの靴下を求められることが多いです。たとえばマピラは、滑り止め付き靴下の着用を全店で必須にしています。普通の靴下はマシンの上で滑って危ないので、通うスタジオのルールを確かめておきましょう。選び方はピラティス靴下のおすすめでまとめています。
髪型・アクセサリー・メイク
あお向けになる動きが多いので、長い髪は後頭部の高い位置ではなく、低い位置か横でまとめると頭が床に当たりません。指輪・ネックレス・大きなピアスは、体やマシンに当たるので外しておきます。メイクは普段どおりでかまいませんが、汗をかくので薄めにしておくと楽です。
ピラティスで避けたいNGな服装
| ジーンズ・チノパン | 伸びないので、脚を開く・膝を曲げる動きができない |
|---|---|
| だぼっとした服 | 体の線が見えず、フォームを直してもらいにくい。逆さまの姿勢でめくれる |
| 裾の広いハーフパンツ | 脚を上げると裾から中が見える。マシンのストラップに引っかかる |
| 薄い・明るい色の生地 | 伸びたときに下着が透けやすい |
| ファスナー・ボタン・フード付きの服 | あお向けで体に当たって痛い。マシンを傷つけることもある |
| ワイヤー入りのブラ | うつぶせや背中を床につける動きで当たって痛い |
なかでも多い失敗は、ゆったりしたTシャツと、裾の広いハーフパンツの組み合わせです。脚を上げたときに裾から中が見えたり、マシンのストラップに引っかかったりします。手持ちの服で行くなら、この2つだけは避けましょう。
ピラティスの服装が恥ずかしいときの工夫
体の線が出る服に抵抗がある人は多いものです。全身をぴったりした服にする必要はなく、気になるところだけを重ね着で隠せばレッスンには差し支えありません。
お腹まわりが気になる
ハイウエストのレギンスに、少しゆとりのあるトップスを裾まで重ねると、お腹まわりが目立ちにくくなります。トップスは長すぎるとめくれるので、腰骨が隠れるくらいの丈がちょうどよいでしょう。
お尻や太ももが気になる
レギンスの上にショートパンツやスカート付きのレギンスを重ねるか、お尻が隠れる長めのトップスを選びます。黒や紺などの濃い色は、体の線がはっきり出にくくなります。
二の腕や胸元が気になる
薄手の長袖Tシャツや、肩まで隠れるトップスを選びましょう。前に倒れる動きで胸元が開かないよう、首元が詰まった形だと安心です。
周りの目がどうしても気になるなら、マンツーマンのパーソナルレッスンや、少人数のクラスから始めるのも一つの方法です。レッスンの形式ごとの違いはピラティスのおすすめスタジオ12選で比べています。
マットとマシンで変わるピラティスの服装
基本は同じですが、マットとマシン(リフォーマーなど)では気をつけるところが少し違います。
| マットのピラティス | 床に寝る・転がる動きが多い。背中の金具やフードが当たらない服を。足元は裸足のスタジオが多い |
|---|---|
| マシンのピラティス | ばねやストラップがある。裾の広いパンツ・垂れるひもは避ける。滑り止め付き靴下を求めるスタジオが多い |
マシンのピラティスでは、ばねやストラップに服が絡まないことがいちばん大事です。裾の広いパンツや、腰のひもが垂れる服は避けましょう。マットとマシンのどちらが自分に合うかは、ピラティスとヨガの違いの記事でも触れています。
男性のピラティスの服装
男性も選ぶポイントは同じで、Tシャツに、ハーフパンツとその下に履くスパッツ(タイツ)の組み合わせが定番です。ハーフパンツだけだと、脚を上げたときに裾から中が見えやすく、マシンでは引っかかる原因にもなります。スパッツが苦手なら、裾をしぼった細身のジョガーパンツでもかまいません。
なお、ピラティスのスタジオには女性専用の店も多いので、男性は通えるかを先に確かめましょう。後で紹介するPilates KASANEは男性も通え、男性用のロッカールームもあります。
季節と行き帰りのピラティスの服装
行き帰りは、ウェアの上に羽織るか、着替えを持っていくかで決めます。更衣室のあるスタジオなら、通勤の途中は着替えを持っていき、近所なら上着を羽織ってウェアのまま行くと楽です。
夏は汗をかくので、替えのインナーとタオルがあると帰りが快適です。冬はレッスンの始めに体が冷えているので、薄手の長袖を1枚重ねておき、温まったら脱ぐと調整しやすくなります。
ホットピラティスの服装
室温を高くしたスタジオで行うホットピラティスは、普通のピラティスより汗の量がずっと多いのが特徴です。薄手で乾きやすいタンクトップやブラトップに、汗が透けにくい濃い色のレギンスが向いています。綿のTシャツは汗を吸って重くなるので避けましょう。マットに敷く大きめのタオルと、着替え一式、多めの飲み物も持っていくと安心です。
体験・通い始め・慣れてきたら ピラティスの服装のそろえ方
はじめから専用のウェアをそろえる必要はありません。体験は手持ちの服かレンタル、続けると決めたら最低限の1セットという順番が、むだのない始め方です。
| 体験レッスン | 手持ちのTシャツ・レギンス(細身のパンツ)・ワイヤーのないブラ。ウェアを貸してくれるスタジオならそれで十分 |
|---|---|
| 通い始め(1〜2か月) | 吸汗速乾のトップス1〜2枚、レギンス1〜2本、スポーツブラ。マシンのスタジオなら滑り止め付き靴下 |
| 慣れてきたら | 洗い替えを足す。季節に合わせて長袖や、気分の上がる好きなブランドのウェアに |
ユニクロやGUのスポーツウェアの売り場にも、レギンスやブラトップ、吸汗速乾のTシャツがそろっています。まずは手ごろな価格のもので1セットそろえ、続けてから好きなブランドを足すと、失敗が少ないでしょう。
スタジオ別 ピラティスのウェアのレンタルと持ち物
服装の準備がどこまで要るかは、スタジオごとに大きく異なるのが実情です。ウェアから靴下まで無料で借りられるスタジオもあれば、全部持参のスタジオもあります。主なスタジオの公式サイトの情報を並べました。
| Pilates KASANE | トップス・レギンス・ソックスを無料でレンタル(いわき小名浜店を除く)。会員も手ぶらで通える |
|---|---|
| the SILK | 体験はウェア・タオル付きで手ぶら。会員はウェア・タオルの月額レンタル2,200円、Tシャツ・パンツ各280円、ピラティス靴下120円 |
| マピラ | 体験はウェア上下・バスタオル・ピラティス用靴下付き。滑り止め付き靴下の着用が必須 |
| La pilates | レンタルウェアあり(手ぶらで通える)。体験もレンタルウェア込み |
| ピラティス&ジム1to1 | ソックス・シューズ・タオルを無料でレンタル。ウェアは最初に持ち込んだものをジムで預かり、毎回洗濯して保管 |
| pilates K | 体験はレンタルウェア上下を用意。会員はウェアの上・下 各330円。滑り止め靴下は店頭で販売 |
| Repilates | 動きやすい服・タオル・飲み物・着替えを持参。グリップソックスは体験の人にプレゼント |
| BDC PILATES | 動きやすいウェアとソックスを持参。必要に応じて水・タオル |
| Pilates mee | ウェア・タオルは持参(レンタル・物販なし) |
| Dee Pilates | ウェア・靴下・タオル・飲み物を持参 |
体験の日の持ち物チェックリスト
持参が必要なスタジオに行くときは、次のものをそろえておくと当日あわてません。レンタルのあるスタジオでも、飲み物と替えの下着は自分で持っていくと快適です。
- トップス・ボトムス(ウェアのまま行くなら羽織るもの)
- ワイヤーのないスポーツブラ・替えの下着
- 滑り止め付き靴下(マシンのスタジオで必要な場合)
- 汗をふくタオル
- 飲み物(水かお茶)
- 髪をまとめるゴム・ヘアピン
- メイク直しの道具(仕事帰りや出かける前なら)
持参するスタジオでも、ウェア・タオル・飲み物・(必要なら)滑り止め付き靴下の4つがあれば足ります。体験の日は、受付や着替えの時間も考えて、開始の10〜15分前に着くようにしましょう。スタジオの料金や形式もあわせて比べたい人はピラティスのおすすめスタジオ12選をご覧ください。
ピラティスの服装に迷う人におすすめの手ぶらで通えるスタジオ2社
何を着るか迷うなら、ウェアを借りられるスタジオを選ぶのがいちばん簡単です。会員になってもトップス・レギンス・ソックスを無料で借りられるPilates KASANEと、体験はウェア・タオル付きで会員も月額でレンタルできるthe SILKを紹介します。どちらも体験レッスンは0円です(Pilates KASANEの表参道店は980円)。
Pilates KASANE|ウェアもソックスも無料で借りられ、男性も通える
♥こんな人におすすめ
- ウェアを買わずに、仕事帰りに手ぶらで通いたい人
- 男性で、一緒に通えるマシンピラティスのスタジオを探している人
| レッスンの形式 | マシン(リフォーマー)の少人数グループ(4名〜最大12名)・50分、パーソナル(一部店舗) |
|---|---|
| 体験レッスン | 通常3,000円が0円(表参道店は980円) |
| レンタル | トップス・レギンス・ソックスを無料レンタル |
| 月4回の月額 | 15,400円 |
| 店舗数 | 49店舗(開業予定を含む) |
| 男性の利用 | 可 |
和の雰囲気のスタジオで、マシン(リフォーマー)を使う少人数のクラスが中心です。オリジナルのトップス・レギンス・ソックスを会員になってからも無料で借りられるので、服装に迷う必要がありません(いわき小名浜店を除く)。
体験レッスンは通常3,000円のところ0円(表参道店は980円)で受けられます。男性も通え、男性用のロッカールームもあるので、夫婦や友人と一緒に始めたい人にも向いています。
the SILK|体験はウェアとタオル付きで手ぶら、会員も月額でレンタルできる
♥こんな人におすすめ
- 体験の日に何を着ていくか、迷わずに済ませたい女性
- 通い始めてからも、洗濯の手間を減らしたい人
| レッスンの形式 | マシン(リフォーマー)のグループ・50分、パーソナル |
|---|---|
| 体験レッスン | グループ 0円(50分) |
| レンタル | 体験時はウェア・タオル無料。会員はウェア・タオルの月額レンタル 2,200円 |
| 月4回の月額 | 15,280円(エリアA)/14,370円(エリアB) |
| 店舗数 | 46店舗(首都圏・大阪) |
| 男性の利用 | 不可(女性専用) |
女性専用のマシンピラティススタジオで、50分のグループレッスンが中心です。初回の体験はウェアとタオルが付いた手ぶらのセットなので、専用ウェアを持っていなくても当日そのまま参加できます。
会員になってからは、ウェアとタオルを月額2,200円で借りられるほか、Tシャツ・パンツ・ピラティス靴下を1回ずつ借りることもできます。店舗は首都圏と大阪です。情報引用元:the SILK
ピラティスの服装のよくある質問

ピラティスの服装は普通のブラジャーでもいいですか?
できればスポーツブラかブラトップにしましょう。ワイヤーやホックのあるブラは、あお向けやうつぶせの動きで当たって痛いことがあります。初回だけなら、ワイヤーのないノンワイヤーのブラでもかまいません。
ヨガウェアをピラティスに使ってもいいですか?
使えます。体に沿って伸びる、吸汗速乾といった条件はヨガとほぼ同じです。マシンのピラティスでは、裾の広いヨガパンツだけは引っかかりやすいので、裾のしぼられたものを選びましょう。
ジャージやスウェットで行ってもいいですか?
伸びる素材で、だぼつきすぎなければ問題ありません。スウェットは汗を吸うと重くなり、体の線も見えにくいので、続けるなら吸汗速乾の素材に替えるのがおすすめです。
生理中のピラティスの服装で気をつけることはありますか?
濃い色のボトムスに、吸水ショーツやサニタリーショーツを合わせると安心です。脚を開く・お尻を上げる動きが多いので、気になるときはショートパンツを重ねましょう。体調がつらい日は無理をせず休んでください。
体験レッスンの服装はどうすればいいですか?
手持ちのTシャツとレギンス、ワイヤーのないブラがあれば十分です。体験はウェアを貸してくれるスタジオも多いので、予約のときに確かめておくと準備がいりません。滑り止め付き靴下が必要かどうかも、あわせて確認しておきましょう。
スカートやワンピースで行ってもいいですか?
避けましょう。ピラティスは脚を上げる・開く・お尻を持ち上げる動きが多く、スカートだと裾がめくれて動きに集中できません。スタジオまでスカートで行き、更衣室でレギンスに着替えるのは問題ないので、通勤や出かけるついでに寄る人は着替えを持っていきましょう。
運動靴は必要ですか?
ピラティスのレッスンは、基本的に靴を履かずに行います。マットは裸足、マシンは裸足か滑り止め付き靴下が一般的なので、脱ぎ履きしやすい靴で行くと楽です。足の冷えやかかとの乾燥が気になる人は、滑り止め付き靴下を用意しておくと安心できます。ジムを併設したスタジオでは、トレーニング用に靴を使うこともあります。
レンタルのウェアは清潔ですか?
レンタルのウェアの洗い方や交換のしかたは、スタジオごとに違います。肌に直接ふれるブラやインナーは、レンタルではなく自分のものを使うと気になりません。気になる点は、体験のときにスタッフに聞いてみましょう。
まとめ|ピラティスの服装は「伸びてめくれない手持ちの服」から始めよう

ピラティスの服装は、体にほどよく沿う、よく伸びる、汗が乾きやすい、透けない、金具がないの5つを満たせば、手持ちのTシャツとレギンスで始められます。下着はワイヤーのないスポーツブラにして、靴下は通うスタジオのルールに合わせましょう。
服装に迷う、洗濯の手間を減らしたいという人は、ウェアを借りられるスタジオを選ぶのも手です。スタジオ全体を料金や形式から比べたい人はピラティスのおすすめスタジオ12選を、まず家で試したい人は自宅でのピラティスの始め方をご覧ください。




